ちょくちょくこのブログをご訪問下さっている方は、
だいぶ三笠市について詳しくなってこられたのでは
なかろうか。
なかなか、
素晴らしいところなのだ。
かなり、気に入った地。
さて、以前ご紹介した『旧幌内炭鉱』の他にも、
いくつも炭鉱跡がある。
今回は『旧奔別炭鉱』である。
『奔別』である。
『奔』は、「ぽん」と読む。
濁音ではなくて、半濁音なのである。
「出奔」という語があるけれども
語頭で半濁音化するのは
日本語本来の発音ではない。
当然、アイヌ語起源の音である。
「おお、素晴らしい、見てみたい」
と思って現地に行っても、
この角度の写真は撮れない。
ジオパークのページ、【概要版】幾春別・奔別エリアに書いてあるとおり、
「※私有地のため、敷地内に立ち入れません。」
ということなのである。
しかし、正規のルートを通じて申し込めば、
ガイド付きで敷地内に立ち入ることができる。
ガイド料は、少人数なら1組2,000円。
他に、三笠市立博物館入館料(人数分)が必要であるが、
野外博物館ほかを含めて3〜4時間のガイド料としては
破格であると思うのだ。
当日申込は出来ないので、
事前に電話をかけておく必要がある。
何を観たいか、
どこを観たいか、
どのくらい時間を取れるか、
こちらの予定に合わせておすすめコース案を
いくつも組んで下さる。
希望すれば、
市内各所の観光パンフも
郵送してもらえる。
至れり尽くせりだ。
市で買い取って整備するほどの財政的余裕は無い。
企業の厚意により、ジオツアーに組み入れさせてもらっている
状況のようである。
年々、朽ちてゆく。
「遺産」と言っても、
いつまで残っているのか、
わからない。
何事も、
一期一会なのである。
国内外には、
すばらしい所がたくさんある。
生涯のうちにすべてを体感することは出来っこないが、
せめて行く機会のあった所では、
目一杯、観て、聴いて、味わいたいものである。
(「奔別炭鉱施設跡(1)」おわり)
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