明治期に設置された
「樺戸集治監」の歴史的資料を展示している。
当時の面影を
しっかりと残している。
裏には、新しい建物もある。
入り口的な部分に「本館」と書いてあるが、
見学者はここからは入れない。
冒頭の入口から入館し、
地下通路を経て行くようになっている。
時々、
こんな2本の管が
地面から生えているのを見ることがないだろうか。
地下用の排気・給気を
出し入れしている部分である。
マンションの地下受水槽ピットの換気でも
おなじみなのではないだろうか。
『月形町』という町名は、
開拓の祖である『月形潔』の名に
ちなんだものであると言う。
「北村」という、農場を開設した人の姓に由来する村もあったが
(本来なら「北村村」であろうが、クドいから村は1個)
岩見沢市に編入合併されたため、
今は無い。
地名と姓とは、
つながりが深いものである。
それはさておき、
この博物館には、
囚人を使って開拓を進めた
かつての政策の様子が
つぶさに展示されている。
撮影禁止のため、
内部の写真は無い。
過酷な労働と、
厳しい気候のために、
命を落とした者も少なくないようである。
「懲役」と思っていたら、
結果として「強制労働を伴う死刑」だった、という
悲しい歴史でもある。
何度も脱獄した(そして何度も捕まった)ツワモノも
いたようであるが。
いろいろなものを包含した
歴史もまた面白いものである。
(「月形樺戸博物館」おわり)
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