2017年08月25日

浜厚真駅は、とっても淋しい

マンホール蓋、街灯探しと並んで、
最近のブームは、
ローカル線駅探訪である。



わざわざ、それを目当てに行くわけではないのだが、
出掛ける折があれば、その度毎に1箇所くらいは訪れたくなる。

もちろん、時間と事情が許す時に限られるのだが。




当然ながら無人の駅舎は、
昔の客車(?)。

いつどこで使っていたものやら。


hmatmekhsbsi1.JPG




どのくらいの人が、
乗り降りするのだろう。


hmatmekhsbsi2.JPG




ホームの、様似(さまに)方面。


hmatmekhsbsi3.JPG


様似方面、と言っても、
もはや様似までは走っていない。

鉄道としては「鵡川(むかわ)」までしかなく、
以降は代行バスによる運行である。


事実上、バス転換されてしまっている状態だ。
建前上、「廃線扱い」になっていないだけである。




苫小牧(とまこまい)方面。

hmatmekhsbsi4.JPG




ただ、何もない原野が広がる感じ。


hmatmekhsbsi5.JPG




駅舎内にあった、時刻表。


hmatmekhsbsi6.JPG


1日、上下各8本。

下り線、静内(しずない)・様似方面行きは、
鵡川駅、静内駅でバスに乗り換えとなっている。

もはや「駅」ではなく「バス停」。


鵡川駅以南は、
2015年1月8日に高波被害によって土砂が流出し、
更に9月12日の台風17号による影響で路盤が寸断され、
2016年の台風にて更に被災箇所が拡大し、
列車の運行を再開するには莫大な復旧費(2016年11月試算で約86億円)を要する状態になっている。


しかも、この区間は慢性的な赤字路線であり、
2014年度(平成26年度)の鵡川〜様似間の営業係数は1,476円、
すなわち、100円の営業収入を得るために要する費用が1,476円というのだから
多大な復旧費をかける意義が見いだせないのである。


かつて、札幌〜様似間に急行列車も走っていた時期があるらしいが、
『今は昔』である。



同時期、苫小牧〜鵡川間の営業係数も803円ということだから、
日高本線そのものの存続は大変厳しい状況である。


日高本線どころか、
JR北海道そのものが、
果たして存続していけるのかどうか。


大都市圏以外の地域における鉄道事業は、
風前の灯と言えるのかも知れない。




いすみ鉄道」のような活性化を
期待したい気持ちもあるのだが。
(「浜厚真駅は、とっても淋しい」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]