2017年08月20日

建具保護のための金具

雪深い地に行きますと、
冬期の雪氷により建具が破損するのを避けるために
対策が施してあります。



工場だと、こんなふうにやってあるところもあったりしますが、
一般の建物だと板切れで保護しているのを
多く見かけます。



ttghgntmnkng1.JPG


ツーバイフォー材くらいの板を横向きにして
金具に掛けます。


屋根から下がってきた氷柱・雪庇が
メリメリと食い込むのを防ぐことができます。




ここは山中のキャンプ場施設。

春になってオープン準備に訪ねてみたら
窓全滅……なんてことになると大変です。

そうならないための、工夫(対策)なのです。


建具枠の外側に
金具取付用の縦材があるので
後付ではないように思います。


風雪の強い地域では昔から使われていた方法なので、
当然の対応なのでしょうね。


「保護」自体は、
管理する人たちが積雪前にはめて、
春になったら片付ける(片付けておく保管場所も必要ですね)ので
人力対応です。


これをヘタに自動化しようとすると、
費用もかかるし、
可動部分のメンテが必要だし、
得てしてそういう部分が破損するし、
コスパが悪いことでしょう。


同様の金具がついた建物については、
以前にもご紹介したことがあります。




外部扉も木製であるため、
同様に保護できるようになっています。


ttghgntmnkng2.JPG


腰壁のRC部分と上部木造部分とで
段違いになっていますから、
金具の形状も変える必要があります。


雨の多い地域では、それなりに、
風の強い地域では、それなりに、
日射が強い地域では、それなりに、
気候風土に合わせた要素がそれぞれに存在して、
そういうのを見つけると
「違う土地に来た」感を得ます。


木々や、雑草、土の色などを通じても
それらを感じ取ることができます。


できるだけいろいろな土地を訪れてみたいものだと思いますが、
時間的・経済的な制約もありますから、
その中でどれだけ経験できるものか。


でも、何やかや仕事に関連していろんな所に行くことが出来ているのは
幸いなことだと思います。
(「建具保護のための金具」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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