旧幌内炭鉱の抗口も巡る。
ただし、この辺りにはアトランティス号は乗り入れられないので
一旦降りて歩くことになる。
音羽抗。
抗口を開けたままにしておくと、
内部から出るガスが発火したり、
入り込んで行方不明になる輩が出かねないので
閉鎖してある。
抗口から、鉱泉が流れ出ている。
見えづらくて申し訳ない。
常磐抗。
煙突が立ててあるのは、
ガス抜きのためである。
最近こそ減ってきたが、
数年前までは盛んにガスがでているのが
目視できたそうである。
施設群に関する説明。
原炭ポケットの内部も
見ることができる。
廃墟マニアでなくても、
十分に楽しめるのではないか。
マニアなら、
垂涎の的ではなかろうか。
それにしても、だ。
数万人の人々が働いていた施設も、
閉鎖後約30年にして
ほぼ自然に還りつつある。
予算を投じて「ジオパーク」として整備してあるからこそ
このように見ることもできるわけだが、
何もしていなければ
最早ただの「山の中」でしかない。
我が国は、
高度経済成長期は遥かに過去のものとなり、
高齢化は進み、
人口は減少し、
衰退の一途を辿っていると言われる。
それでも、
かつて栄えていた頃の遺構は
確かに存在するのであり、
貴重な遺産とも言えるものだ。
幾ら投じるか、
どの程度整備するか、
朽ちるに委せるか、
保存に努めるか、
一部復元するか、
いろいろと悩みどころも満載かもしれない。
悩みながらも、
このように活用している事例がある事が
嬉しくもある。
現状、うまく回っているのか、
経済的に危機にあるのかないのか、
認知度は高いのか低いのか
よくわからない。
でも、
ワタクシ個人的には
大変に感銘を受け、
楽しむことができた。
良かったんだ。
興味のある方には、
「今、まだあるうちに」
訪れてみることをお奨めする。
「いつか……」と思っているうちに、
無くなってしまうことも
少なくないのだから。
何事も、タイミング。
一期一会なのだ。
(「三笠のアドベンチャートレインで巡る、旧炭鉱施設群(2)」おわり)
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