通路には壁がないことに気づく。
いや、それが普通なのかも知れないのだが。
雨はしのげなくちゃ困るから、
屋根はある。
踏み外して落ちても困るから、
腰壁はある。
手すりもある。
でも、壁や窓は要らない。
そういうことなんだろう。
でも、横殴りの風に雨が伴うと、
びしょびしょになるよね。
雨、入ってきちゃうよね。
だから、通路の両側には小さな側溝があって、
雨水を排出できるようになっている。
不思議なのは、
雨風が入ってこない、
壁や窓のある通路であっても、
同様の側溝が作られていることである。
水洗いする時などには便利だから、
それも有りなのかも知れない。
たまに聞くのは、
「ここは道路法上の道路に該当するから
道路に必要な排水設備を設けなくてはならない」
そんな理由。
建築物のようであって、
建築物ではない、
法律上「道路」である通路もある。
見た目も機能も全く同じようであって、
「道路」ではない通路もある。
不思議なものだ。
鉄道といっても
「鉄道事業法」による鉄道と、
「軌道法」による鉄道とが
混在しているのと同様なんだろう。
(「外気ツーツーの通路」おわり)
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