そこの仕事で訪れたわけではないので
「せつび」の裏側を見る機会は無かった。
本当は、
そちらをこそ
見たいものであるが。
それでも、天井を見上げたり壁を凝視したり
それなりに眺めてはいた。
裏側は見えなくても、
表側は見られるのだから。
入館前、本体脇にあったのが、これ。
制御盤の銘板を見ると、
井戸水処理に関係する「せつび」のようである。
これだけの水槽を維持するために、
相当な水を使用することであろう。
海沿いにあるとは言え、
淡水魚も多数飼育しているのであるから
井戸水も大量に必要とするのであろう。
「せつび」とは違うのであろうが、
アクリル水槽の厚みを感じたのが、これ。
水面に口先を出したイルカが
ぶった切れて見える。
結構な厚みがあるのがわかる。
常設展示順路最後の部分には、
「お約束」とも言える
「タッチプール」があった。
サメやらエイやら、
直接触ってみることができる。
いわゆる「サメ肌」を
感じることができる。
触られたくない連中は、
中央付近に避難して、
人手を避けていた。
全然平気で
水槽周縁部を
悠々と泳ぐ奴もいた。
「ここに触ってね」と
注意書きのイラストが貼ってある。
ヘタにサメの口付近に手を出すと
噛まれるよ、と。
1日に何人くらい
噛まれるのだろう。
ホオジロザメのような奴じゃないから
食い千切られたりする心配は無いのだろうが。
さて、このタッチプールの周囲には、
見慣れない、せつび的光景があった。
12連の手洗器たち。
スロープに沿って、
また、大人用、子供用を考慮して、
据付高さに変化を持たせてある。
他の面にも並んでいたから、
休日など相当混み合う時でも大丈夫なように
台数を確保したのであろう。
海遊館建設の時代には、
この手の手洗器・自動水栓は無かったであろうから、
後年の改修で取り付けたのだと思われる。
機会があれば、
観覧順路とは別の、
裏側にある「せつび」たちを
じっくりと観たいものである。
(「海遊館の「せつび」」おわり)
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