旧羽幌線跡である。
軌道跡の盛土だけではなく、
土木構造物も結構残されている。
ちょっとした沢にかかる橋脚は、
跨線橋のように万が一の被害があるわけでもないので
そのまま放置されている。
軌道跡を辿ると、
トンネルも姿を見せる。
古いトンネルは、
板やら鋼材やら格子やらコンクリートやらで
出入り口を塞がれているのもよく見るのであるが、
「ただ、そのまま残っている」トンネルも、
旧羽幌線では見かけるのだ。
いつまで見られるものか、
保証の限りではないが。
文字がかすれて、あまり読めないが。
昭和42年竣工とあるのがわかる。
トンネルの中。
いや、良い子はこんな遺構に何の保証もなく
入り込んだりはしない。
入り口からズームをかけて撮っただけで、
中には一歩たりとも入っていないのだ。
誤解なきよう。
立派な橋脚も残されているものがある。
このくらいになると、
地元のガイドにも載っている。
『西蝦夷 ここ路旅』
なかなか、良いガイドだと思うのだ。
いや別に、
ワタクシはガイド評論家ではないのだが。
パラパラめくってみても
記事を読んでみても、
手描き地図を眺めてみても、
味があって良いと感じただけなのである。
旅のお供に、どうぞ!
(「旧羽幌線に残された構造物」おわり)