2階のPS(パイプシャフト)の点検扉を開けて見まして。
するってぇと、
当たり前の事なんでやんすが、
中に入っているのは
こんなもんでして。
汚水管と、雑排水管は、エルボ部分だけ。
まともに縦に通っているのは通気管だけ。
このPSに入っているのは、
これが2セットだけ。
幅1,800mm、奥行き600mmくらいは
あるでしょうか。
あまりに広い空間なので、
各PSにはありとあらゆる備品類が詰め込まれ、
「物入れ」として重用されておりましたとさ。
いつだって、不思議なんです。
意匠屋さんって、
2階建ての2階部分にも
矢鱈と広いPSを作りたがる気がするんです。
通気管以外、ロクに入るモノが無かったとしても。
設備の立場で「要らない」って言っても、
「いや、あるのが普通だから」って言い返される。
建築士試験の製図の勉強中もそうだったなぁ。
「2階のこの便所には、
こんなPS要らないんじゃないですか?」
って訊いても、
「標準回答例にも描かれているのが普通だし、
描く人が多数派なんだから、
設備的発想で物事を判断してしまうと
『空間構成能力が欠如している』と判断されかねない」
んだってさ。
挙句、
こういう事になる。
その理屈が、
良くわからんのです。
(「入るパイプの無いパイプシャフト」おわり)