破綻した自治体として、2007年4月から財政再建団体に移行した、
かつての産炭地。
基幹産業が無くなる中、
バブル景気に乗ってさまざまなハコモノ、施設を作りまくって、
どうにも首が回らなくなってしまった……。
現在の市長。
東京都職員だった若者が、
夕張市支援の一貫として市役所に派遣され、
やがて都を退職して市長に立候補し、
現在鋭意再建中。
「日本一給料の安い首長」ということです。
夕張から岩見沢に抜ける国道を走行中、
道沿いに何か「廃墟」らしき施設が。
どうやら、かの有名な「夕張メロン」を
通年栽培するための施設だったようです。
今は、こんな有様になっています。
道路の反対側には、
立派な露頭が見えます。
ひっそりと、
デザインマンホール蓋が
ありました。
ありとあらゆる公共サービスの質と量を減らし、
利用料などの負担を増やし、
負債の返済に取り組んでいます。
「自治体の倒産」と言われたりもしますが、
負債が棒引きになることはありません。
各種市有施設を縮小、売却し、
管理運営を民間委託し、
鉄道廃止も受け入れ、
何もかもが萎縮していくような状況の中で、
バルブ期の清算に今も取り組み続ける夕張市。
夏草や兵どもが夢の跡 (芭蕉)
「バリバリ夕張」
そんなCMが懐かしかったりします。
(ググればいくらでも動画が出てくることでしょう)
高齢化と過疎。
日本国の数十年先をひた走っているとも言われるようです。
ここでの取り組みは、
やがて日本全国の地方都市において、
モデルケースとなるのかも知れません。
(「夕張市の儚い夢の跡?」おわり)
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