2017年06月23日

夕張市の儚い夢の跡?

北海道夕張市。



破綻した自治体として、2007年4月から財政再建団体に移行した、
かつての産炭地。

基幹産業が無くなる中、
バブル景気に乗ってさまざまなハコモノ、施設を作りまくって、
どうにも首が回らなくなってしまった……。


現在の市長。


東京都職員だった若者が、
夕張市支援の一貫として市役所に派遣され、
やがて都を退職して市長に立候補し、
現在鋭意再建中。

「日本一給料の安い首長」ということです。




夕張から岩見沢に抜ける国道を走行中、
道沿いに何か「廃墟」らしき施設が。


yubrsnsstat2.JPG

どうやら、かの有名な「夕張メロン」を
通年栽培するための施設だったようです。




今は、こんな有様になっています。


yubrsnsstat1.JPG




道路の反対側には、
立派な露頭が見えます。


yubrsnsstat4.JPG




ひっそりと、
デザインマンホール蓋が
ありました。


yubrsnsstat3.JPG




ありとあらゆる公共サービスの質と量を減らし、
利用料などの負担を増やし、
負債の返済に取り組んでいます。


「自治体の倒産」と言われたりもしますが、
負債が棒引きになることはありません。


各種市有施設を縮小、売却し、
管理運営を民間委託し、
鉄道廃止も受け入れ、
何もかもが萎縮していくような状況の中で、
バルブ期の清算に今も取り組み続ける夕張市。




夏草や兵どもが夢の跡 (芭蕉)




「バリバリ夕張」

そんなCMが懐かしかったりします。
(ググればいくらでも動画が出てくることでしょう)




高齢化と過疎。

日本国の数十年先をひた走っているとも言われるようです。



ここでの取り組みは、
やがて日本全国の地方都市において、
モデルケースとなるのかも知れません。
(「夕張市の儚い夢の跡?」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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