ペリカウンターがありましたとさ。
ちょいと、開けてみましょう。
書類を入れたりできるキャビネットとして
使えるようになっています。
ちょっと奥行きがありすぎるかも知れませんね。
でも実は、それはオマケ。
本来の目的は、別にありました。
もう少し横の部分の、
前面パネルを外してみます。
ファンコイルユニットが設置してあります。
冷温水管の、往きと還り。
そして、ドレン管。
3本の配管がつながっています。
配管がだいぶ手前で床貫通しています。
ここよりも外壁側には構造梁があって
下に貫通できないから。
この配管を隠そうとすると、
このくらいの奥行きのペリカウンターが必要だった、
ということです。
カウンターの上部には、吹出口があります。
ここから、冬は温風を、夏は冷風を吹き出して、
窓面からの冷気・熱気を遮断して、
室内環境をより快適にしようということになります。
とは言え、ファンコイルユニットが入っていない部分は
有効に使いましょうってことで、
作り付けキャビネット風になっているわけです。
もうちょっと寄ってみましょう。
機器の細工、配管の細工が
少しわかってくるでしょうか。
吹出口部分は、
小分けになっていまして、
取り外すことができます。
中を覗くと……。
亜鉛メッキの特徴的な模様がついた亜鉛鉄板ダクトと、
その下に熱交換コイルのフィンが見えます。
だいぶ年季の入った銘板。
1986年に三洋電機株式会社に吸収合併される前に
設置されたんですね。
この手の銘板、
古くなると全然読めなくなっているモノも多いのですが、
ペリカウンター内で紫外線などから保護されていたせいか、
30年以上経ってもキレイに見えます。
みんながみんな、こういう銘板だと
改修工事計画の際には助かるんですけどね。
(「ペリカウンターの中は、こうなっている」おわり)
刻印されているんだけど汚れとサビで読めなくなっているか、
読めるんだけど光の反射でうまく写真に写らないとか。
せつびある限り改修は続きますから、
とにかく後世に残る銘板が欲しいものです。