2017年06月10日

点検出来ないに留まらず

調査先で、
フレキシブルジョイント点検桝を見つけました。



屋外地中に埋設されているオイルタンクから給油配管を伸ばして、
建物に導入する部分に、
変位吸収のため取り付けられる「フレキシブルジョイント」。

それを点検できるように、ジョイントは桝内に納める、というわけで。




しかし、です。

蓋を開けてみた所が、
こんな感じになってしまっておりました。


hdiktnnttirfjtnknms.JPG




砂利やら葉っぱやらで埋め尽くされている上に、
半分水没。


これじゃ、点検だってできないし、
ひたひたに水に浸かっていたのでは
錆びやすいことこの上無し。




どのくらいの頻度で『点検』されていたんでしょうね。




もっとも、
ちゃんとしたマンホール蓋ではないので、
雨が降ればすぐに水が入り込んでしまいます。


雨が降るたびに点検する要員なんかいませんから、
仕方ない状態ではあります。


ありますが。


このまま放置するわけにもいきませんね。




そもそも、だ。

古い建物には多いけれど、
フレキシブルジョイントの前後を桝のコンクリート管壁で
固定されている状態で、
どうやって変位を吸収できるんだか。


未だに慣習的にこのように(あるいは角桝で)設置されることが多いのですが、
せっかくお金をかけて取り付けるんだから、
ちゃんと機能を果たす付け方をしましょうよ、
ってことですね。
(「点検出来ないに留まらず」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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