そんなに大きな灯油タンクは必要ありません。
全住戸分をまかなう大きなタンクを設けて、
そこからメーターを介して各戸に供給し、
毎月検針してそれぞれ請求……というところも
もちろんあります。
けど、それは面倒くさい。
そんな場合には、各戸ごとにタンクをわけてしまえば良い。
というわけで、こういうアパートがあるわけです。
90リットルタンクを、
各戸別に設置しています。
住人は、灯油が減ってきたのを自分で確認して、
各自灯油屋さんにお願いして給油してもらいます。
給油するほうも、
ホースを伸ばして届く範囲なので、
比較的容易です。
「こんな風になっていて、
灯油を盗まれたりしないの?」
たまに、盗難の報は出ます。
が、多くはありません。
盗難が滅多になくても、
万全を期したい場合には、
給油口キャップを鍵付きにしたり、
細い給油管を切られたりしないように
保護ガードをつけたり、
対策をとることもあります。
玄関入ってすぐの室内に
このタンクを置いてしまう、
という、もっと簡単な方法もあります。
留守中に給油しておいてもらう、
ということは出来なくなりますが。
新築で断熱のしっかりした建物なら、
オール電化でもイケるんですが、
ちょっと古めの建物になると
灯油(稀に、ガス)が欠かせません。
灯油を使うなら、
タンクも置かなければなりません。
どこにどうやって置くか、
事前に考えておいたら良いですね。
(「アパート用の灯油タンク」おわり)