もうちょっと、寄ってみある。
季節がちょっと前なのは、ご愛嬌。
昔の建物だから、
建った当時には大した「せつび」は存在しなかったであろう。
けれども、そのままで現代の使用には耐えられない。
ので、いろいろと手を入れているのである。
暖房だって、
元々は、暖炉か何かだったんじゃないだろうか。
今も、その雰囲気は残してある。
電気だって必要だから、
あちこちから引いてきている。
避難器具だって、法律上必要になっているのだ。
このファンコンベクターも、
当然ながら後付けに違いないのだ。
放熱器だけで暖まるわけでもないから、
そこに至る温水用と思しき配管も
あちこちで見えるのである。
然るべきパイプシャフトなり、
設備スペースを設ける、というのも
1つの考え方であるし、
露出で設置してしまえ、というのも
決してダメではなかろう。
右上に見える丸くて白い蓋は、
煙突用の穴だ。
かつては煙突式ストーブを置いていたのであろうと
推測できる。
バリアフリー設備だって、
必要になる。
どのくらいの頻度で使用されるのか、
わからない。
コストパフォーマンスなんて意識し始めたら
話にならないかも知れないけれど、
そういう類の課題ではないのだから。
天吊の放熱器が必要な場所もあるだろうし、
照明器具や換気設備だって不可欠だ。
塗装・外装の色は、
ある程度配慮してある。
ものすごく悪目立ちしているわけでもなかろう。
実際のところ、
建具だって、仕上げだって、構造だって、
全く手付かずで当時のまま、
というわけにも行くまい。
それぞれに、
予算的に許す限り、
出来得る限り、
何らかの措置をしているのだ。
博物館の類は、
その展示物も大変興味深いものなのであるが、
その施設自体の「せつび」や「ケンチク」もまた
意識して見てみたいのだ。
そういう面でも、楽しみたいのである。
(「歴史的建造物に手を入れて使う」おわり)

