チラーにはコンプレッサーが内蔵されているので、
振動します。
その振動が配管に伝わっていかないように、
ゴム製の「防振継手」を介しておきます。
配管とは、「フランジ接合」、ボルト・ナットで
接続してあります。
冷たい水が流れる配管なので、
管表面が結露しています。
設置後すぐにチラーを稼働させる必要があったので、
保温施工前ですが、使い始めてしまっているのです。
鋼製架台に乗せてある部分には、
茶色の「断熱支持材」が使用してあります。
温水管だと、管を直接架台に乗せてしまうのですが、
冷水の場合には架台まで冷やされてしまって結露するので、
こうやって熱的に「縁を切る」ための材料を使います。
これを使わないのであれば、鋼製架台や吊り棒など
冷やされて結露しそうな部分はすべて断熱(保冷)して
あげる必要があります。
計器類も、取り付けてあります。
配管内のゴミなどが機器本体に詰まってしまわなように、
「Y形ストレーナー」を設けてあります。
冬期はチラーを使わないし、
そのまま放置しておくと凍ってしまうので、
管内を水抜きしておきます。
夏前に再度通水した時に、
このストレーナーにゴミが引っかかるので
冷水系が保護できます。
通水後、ストレーナーを清掃して、
試運転します。
冷水管施工後、
保温材(黄色のグラスウール)を巻いて、
防湿フィルム(透明なやつ)で密封して、
外装材(鉄板)で覆って、
出来上がり。
分岐部分では、
細工に工夫と手間を要します。
チラーにつながるのは、
冷水管だけではありません。
電源や制御のための配線が、
電線管に収納されてつながります。
いろんな職種の方々が、
順番に出入りして、
全体のシステムを仕上げていきます。
工事の看板には、
元請会社の名前しか書かれていないことも多いのですが、
実際に手を動かす、
とても多くの各種専門会社の人達が
関わっています。
うっかり専門を間違えてしまうと、
こういうことになってしまうこともあります。
(「冷水管の施工中です」おわり)