箱館奉行所があります。
幕末に建築され、明治初期には解体されてしまった
非常に勿体無い施設。
平成22年(2010年)に一部復元されました。
和風建築ゆえ、
縁側もあります。
当時は、たいそう寒かったのではないかと思います。
現代に復元された建物ですから、
主要通路には床暖房が仕込まれていて、
往時とは異なる快適性が追求されています。
便所。
汚してしまうと、
掃除が大変だったでしょうね。
現代建築ゆえ、
建築基準法が適用されます。
消防法も、当然の事ながら。
屋内消火栓代替の、
パッケージ形消火設備が各所に据えられています。
畳寄せには、コンセント。
家具用とか、造営材用とか、そういうやつ。
壁についているよりは、
目立たずに済むからなんでしょう。
どうせなら、照明器具本体で隠れる位置だけに
しておけば良かったのに。
……後から言うのは、簡単。
きっと、現場ではいろんな事情があってこうなったはず。
いろんな推理・推察(妄想、とも言う)が、
面白いんですね。
(「江戸末期の奉行所(復元)」おわり)