2017年03月13日

稜堡式城郭を上から見る

幕末。
北の拠点として、奉行所が置かれた地。

維新期。
旧勢力と新勢力との決戦となった地。

それを、上から見られるところがあります。



それを、下から見上げると。

ruhskjukk1.JPG


周囲に背の高い建造物が無いだけに、
大層激しく自己主張しているのです。

ruhskjukk2.JPG

展望塔自体を五角形・五芒星形にしてあるのです。




昭和39年(1964年)12月に建造された旧タワーの高さは60mでしたが、
平成18年(2006年)4月オープンの現タワーは107m。
倍近い高さになっています。


冬期には、
堀が氷結して、その上に新雪が積もった様子も
見られます。

ruhskjukk3.JPG

明治期には、
ここに張った氷を切り出して、
輸出していたんだそうです。



地上約90mの位置から、
五稜郭の全貌のみならず、
函館市内を見渡すことのできる施設です。


ruhskjukk4.JPG


高所施設にはお約束の、
ガラス床部分も。


ruhskjukk5.JPG


周辺施設の屋根上に並ぶ「せつび」を観察するには、
少々高すぎるようです。


ruhskjukk6.JPG


この高い展望階にも、
トイレがあり、
喫茶コーナーもあります。

水を出し、
湯を出し、
排水を流す。

冷暖房・換気を行い、
必要な照明、動力を供給する。


このような施設であっても、
人間が利用する限りにおいて
『せつび』は欠かせません。



地上から揚水ポンプにて高架水槽まで水を上げて、
そこから給水しています。

排水は、そのまま真っすぐ流下させると
立管の下部が排水落下の衝撃で破壊されてしまいますから、
途中途中でジグザグに曲げて
流下速度を減ずるようにしてあります。

通常の建物と異なる施設ゆえ、
通常の設備とは異なる措置が必要になるのです。

こういう施設では
『せつび』がどんな具合になっているのか、
探求してみるのも面白いものです。



春、桜の咲き乱れる頃。

夏、緑あふれる時期。

秋、紅葉輝く季節。

冬、白色に染め上げられる景観。



なかなかに、楽しませてくれる施設なのではないかと思います。



東北の震災の年、
3月末に函館を訪れる予定がありました。

しかし、予定日の前週に震災が起こり、
鉄道が全休。中止となりました。

その後、5月も中旬になってから、
予定を果たすこととなり、
新緑と桜花とが入り交じった
桜吹雪舞う五稜郭も歩いてみたのでした。



夏と秋には未だ訪れたことがないので
機会があれば。
(「稜堡式城郭を上から見る」おわり)
posted by けろ at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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