2017年03月07日

トンネル掘削のための泥水式シールドマシンとセグメント

トンネル掘削部の先端。

切羽である。


sldtnnl1.JPG


この現場は、海底下、最大土被り約30mのトンネルにつき、
高水圧下での作業となる。

坑内に浸水するのを避けるため、
密閉型の泥水式シールドマシンが採用されている。

浸水・漏水などしようものなら、
ひとたまりもないのだから。


sldtnnl2.JPG


人物の大きさから、おおよそのスケール感はわかるであろう。

外径:5.44m
マシン長さ:8.0m
総重量:200t
総推力:28,800kN

施工JVの説明パンフには、こう記されている。


トンネル下面も、

sldtnnl3.JPG


トンネル側面も、

sldtnnl4.JPG


内面平滑型のRCセグメントで構成されているのが
わかるであろう。


1つ1つのセグメントは、
短辺:1,200mm
弧長:2,775mm
厚さ:300mm
となっている。


各セグメントの接合面を互い違いに配置して
強度的にも水密的にも弱点が集中しない構造に
なっている。


内面平滑型であるから、
表面の仕上作業は不要。


放水路立坑は作業用の仮設小屋(といっても、デカイ)で覆われており、
その中にはトンネル用セグメントが積み置きされている。


sldtnnl5.JPG


工場で製作されたセグメントが随時搬入され、
クレーンで立坑下部まで降ろされ、
軌道を通じて切羽まで運ばれ、
掘削の進捗に合わせて、接合されていく。


セグメント同士を円周方向に繋ぐ、
セグメント継手(コーンコネクター)

sldtnnl6.JPG



セグメント同士を軸方向に繋ぐ、
DS継手。

sldtnnl7.JPG


いずれも、セグメント間のシール材によって守られるため、
継手金物が接液せず、腐食しにくいため、
耐久性が向上する、とのことである。



この内径4,700mmのトンネルは、
火力発電所においてタービンを冷却した温水を
沖合に放水するためのもの。

1本の配管として、機能する。


高速道路や、鉄道のトンネルと比べると小さなものではあるが、
それにしても、建築設備とは規模が全然違う。

建築設備は、それはそれで大層面白いのであるが、
このような大型プラントに関する設備もまた、
興味深いものなのである。
(「トンネル掘削のための泥水式シールドマシンとセグメント」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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