放水路立坑に移る。
沖合に放水するための放水路トンネルは、
最深部で海面下約36mのレベルである。
シールドトンネルにて掘り進める。
放水路蓋渠レベルからトンネルレベルまで
放水路立坑内で一気に下げる場所であり、
シールドの前進基地ともなる、
放水路立坑。
内径12.4m、高さ約40mの
巨大な円筒である。
下から見上げると、
こんな感じ。
何本も見える配管類は、
工事のための仮設物である。
下部に、ポンプやら自動弁やら
いろんなモノが設置されている。
作業のために昇降しなくてはならないから、
仮設階段が設けられている。
このレベルの上り降りは、結構つらい。
よって、バッテリー式の仮設エレベーターも設けられている。
このレールに沿って昇降するのだが。
なんか動きがぎこちないし、
結構ガタガタ揺れるし、
決して快適とは言えない。
が、足で昇り降りするよりは楽だから、
じきに慣れるに違いないのだ。
建築工事における、パイプシャフトのようなものか、とも思うが、
実は違う。
この円筒自体が、1本の配管であるのだ。
底部で流路が曲がり、水平方向の放水路トンネルとなる。
トンネルについては、次回紹介する。
(「LNG火力発電所の放水路立坑」おわり)
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