2017年01月17日

簡素な内装のビジネスホテル

用務先で泊まったビジネスホテル


「宿泊特化型」を謳い、
その目的以外の要素は出来る限り省いた造りになっているように
感じられました。


客室天井部。

tarbsnshtl1.JPG


内装の費用を節約するため、
天井板を貼っていません。
そのため、ダクトが露出になっています。

排気ダクトと言えども、
外壁近くは冷たい外気の影響で冷やされて
結露する危険性があるので、
外壁から1mくらいまで保温(機能としては防露)してあるのが見えます。
天井を貼ってしまってあると、
これらは皆隠れてしまって見えないのですが。


tarbsnshtl2.JPG


左側がユーティリティーとユニットシャワー、
右側がトイレです。

ダクトだけではなくて、
火報の感知器用の配線も、
照明器具用の配線も、
みんな露出(モール内配線)にしてあります。

内装は、いたって簡素。



tarbsnshtl3.JPG
ユーティリティーの上部に、3室換気用の親子扇。
1台で、3室の排気を同時に行います。

本体から、ユーティリティー部分の排気、
上側はトイレからの排気、
右側はユニットシャワーの排気。

左側は、3室分の排気をまとめて屋外に排出するダクト。
2枚目の写真の左側のダクトから
1枚目の写真のダクトへとつながります。


全部露出だから、
不具合があった場合のメンテや修理も
容易です。

配線、配管やダクトのつながりも
一目瞭然ですし。


機能を果たすことを求めるだけの建物であれば、
こういう方法もあるんだなと思った次第。
ごちゃごちゃ作り込むよりもローコストで済みます。

一度、行ってみませんか?
(「簡素な内装のビジネスホテル」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんなふうに設備が「すっぴん」で主張しているみたいなホテルいいなぁ。
どこだろ?、と思いましたら、オガールだったんですね。
2年程前に視察に行きましたが、残念ながら宿泊場所では無かったので各部屋までは行きませんでした。
その時はまだ施設の周囲が途中経過の様子だったので、「何年か後にまた行く」と言っていた事を思い出しました。
ちゃんと実行して、今度は宿泊してみたいものです。
Posted by punpun at 2017年01月30日 19:49
> 設備が「すっぴん」で主張しているみたいなホテルいいなぁ。

そうなんです。
嬉しかったんです。

花巻や盛岡に用事がある際には、
無理してでもオガール泊にしたい感じ。

punpunさんも、ぜひ!

ちなみに、1月18日記事の乾式消火栓も、
オガールで撮ったものです。
Posted by けろ at 2017年01月31日 00:38
設備の場合は、「すっぴん」になると、化粧(きちんとした仕上げ)が大切なのが面白いですね。
天井に隠蔽される場合よりきれいに施工されていますね。
フレキの曲がり具合などいですね。

すみませんが、外気の取入れはどうなっていますか。
外壁に換気レジスターですか?
寒冷地に生外気取入れですか?

それから、冷暖房はどうなっていますか?
そこまで割り切っていれば、ルームエアコンでしょうが寒冷地で十分暖まるのでしょうか?
余計なことばかり気になって・・・・。
Posted by 昔の設備屋 at 2017年02月08日 16:51
昔の設備屋さん、はじめまして。
お越しいただき、ありがとうございます。

この施設、北国ではありますが、割り切ってます。
エアコン&換気レジスターだったはず。
(レジスターは写真に写ってなかった……ので、記憶が曖昧)

> 寒冷地で十分暖まるのでしょうか?

訪れたのが厳冬期ではなかったため、
現地の状況は確認できていません。

でも、今どきのエアコンは優秀なんです。
ちゃんと『寒冷地仕様』を選定して、
容量さえ間違えなければ問題ないでしょう。

-10℃以下まで下がった晩に泊まった名寄市のビジホでも
エアコンだけでしたが全く問題ありませんでした。

-20℃以下になるようだと、
厳しくなってくるかもしれませんね。
Posted by けろ at 2017年02月09日 00:02
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