堂々と設置された
スパイラルダクトと、ノズル。
揺蕩(たゆた)う、なんて単語は
ちょっと不適切。
煙に霞む……くらいが正解なのかも。
まあ、お客さんが満員なら
そうなっちゃいますが、
この写真を撮ったのはオープン直後に近いから、
揺蕩うくらいが関の山でしたよ。
大勢の人がやってきて、
ひたすら肉と野菜を焼き、
ビールを煽って、
騒ぐ。
そんなスペースに空気を送るので、
結構な風量が必要。
結果、
こんな細工になったんですね。
敢えて、天井の中に隠さない。
隠すには隠すなりの、
隠さないなら、それなりの、
理由だったりポリシーだったりが
あるのです。
たぶん。
(「煙の揺蕩うスペースに」おわり)