構図からして、
これは線路の「ポイント」を撮ったのに違いないのだ。
レールや、枕木や、
ポイント切替装置や、
そこにつなぐ電源線、制御線、
そういったモノに興味を感じて
撮ったのに決まっているのだ。
しかし、だ。
写っている写真を見ると、
背景の建物の外壁には
いろんなモノがついているじゃないか。
ウェザーカバー、防風板、
いろんな能力の室外機に
配管類、配線類。
ライトアップ用の器具もある。
ひとたびそちらに意識が向くと、
もはやそちらが主役であるかのように、
当初からの被写体であったかのように
感じられてしまうのは、なぜ?
以前の記事のコメントで書いたのだが、
「人には見えないものが、見えてしまう」
ちょっと怪しい職種なんじゃないかと訝ってみたり。
「そんなん、アンタだけや」
と面と向かって言われると、
そうかもしれん、と俯いてみたり。
(「被写体は、一体……」おわり)