いろんな電線・ケーブル類が
その表面を這い回っているのがわかる。
古い建物になればなるほど、
電気なんて各室に裸電球1個あれば御の字、
なんていう時代の建物になれば尚更、
電気設備はすべて後付になるわけで。
新築のように壁の中に通すわけにもいかず、
室内に露出で這わせまくるわけにもいかず、
自ずと外壁に這わせることとなる。
壁と同じ色に塗っておけば、
そんなに目立つわけでもないし。
いっそ新築でも、
こんな風に済ませてしまえば、
コストがだいぶ下がるのかも。
後からの改修も容易になるし。
でも、それを提案できるほどの
強いポリシーがあるわけでもないし、
別にそれが素晴らしいと思っているわけでもない。
ただ選択肢として、
排除されることもないかな、という程度。
古民家とか郷土資料館とか
そういう施設で観察してみてはいかが。
その改修と、維持保存に、
どういう考え方で臨んでいるのか、
コストをどれくらい投入しているのか、
少しだけ垣間見ることができるに違いないのだ。
(「木造建屋の外壁を這う電線類」おわり)
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