2016年11月27日

バルコニー・ドレン

「バルコニー」とは、
屋内空間から続いているけれども
やっぱりそこは、屋外空間なのです。


当たり前だけど、
外気温度そのものだし、
風は吹くし、
屋根がかかっているとは言え、
雨が降れば吹き込みます。
雪だって、積もります。


バルコニーに水を溜めておくわけにはいかないから、
このようにドレン金物を介して
雨水を排出します。

brcnendrnknmwr.JPG


金物に向けて、ゆるい勾配をつけておき、
金物部分を少し下げておけば、
バルコニー床面の水が速やかに排出されて
乾きやすくなります。

葉っぱが落ちているけれども、
こういったモノで雨水排水管が塞がってしまいにくくするため、
ストレーナーとしての金物がついています。


上の階のバルコニーから流れ落ちてくる雨水も、
そのまま受け止めます。


管の下端がナナメに切ってあるのは、
そのほうが水切れが良いから。

水平に切ってしまうと、
円周のいろんな部分から
不規則にビチャビチャ飛び散り易くなって
しまいます。


更には、水を導きやすくするために、
棒が1本通してあります。



バルコニードレン用の金物には、
上から降りてくる配管を直結できるタイプもあるのですが、
積雪寒冷地の場合には氷結しやすくなるため、
敢えてこのように切り離した状態にします。


冬期には管内が氷柱になってしまうので、
割れてしまう塩ビ管を使わないで
強度のある鋼管にするとか、
排水路ヒーターを挿入するとか、
配慮が必要です。


マンションなどで、
隣と連結したバルコニーである場合には、
金物が2軒に1個とか、3軒に1個とか
まとめられていることでしょう。


どこか、
バルコニーのある建物に入った時には、
どんな金物が、
どれくらいの間隔でついているのか、
見てみて下さいね。
(「バルコニー・ドレン」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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