建物本体と比べて、
機械類・配管類の寿命が短いのもありますし、
用途や需要の変化に応じて機能的変更をする際にも
改修せざるを得ません。
設備機器が劣化してきたから、更新する。
そんな場合、接続する配管はそのまま、
本体だけの交換で済むことは珍しいもの。
既存の配管の大部分は使えるとしても、
機器周辺の配管は、取り替えざるを得ません。
更新する機器の配管接続位置が
元の機器と全く同じではないから。
メーカーによって機器寸法が違いますし、
同じメーカーでも、新しい製品ほど、
性能が向上し、コンパクト化していることもあります。
そうすると、どこかで既存の配管を切断して、
新しい配管と繋がなくてはなりません。
この現場では、配管が「フランジ接合」だったので、
フランジの所で外してあります。
外した後、すぐに新設配管につなげない場合には、
養生テープなどで管口を塞いでおきます。
虫や鳥や小動物がもぐり込んだり、
どこからかゴミが飛んできて詰まったり、
うっかりナットやワッシャーや工具が入ってしまったりすることが
無いように。
設備機器は、電気を使って動くものばかりですから、
電源ケーブルだって養生しなくてはなりません。
ケーブルごと引き替えることも多いですし、
途中で切断して、繋ぎ直すことも無いわけではありません。
いずれにせよ、ケーブル類の切り口は
ビニルテープをしっかり巻いて
養生しておきます。
たま〜に、ですけど、
改修中の配管口が養生されないままだったり、
電線が切りっぱなしだったりするのを目にすることがあります。
「ちょっと、面倒くさかった」
「すんごく忙しくって」
理由はいろいろかも知れませんが、
養生を怠った故に何か不具合が起こった場合、
とても困った事態に陥るのは自分自身。
まあ、きちっとやっときましょ、
ということです。
工事現場の安全管理と同じで、
ナメてると、
しっぺ返しが来てしまいます。
(「改修途中の切り口」おわり)