既存のものとは別に、コンクリート基礎を打つこともあります。
配筋して、
型枠を組み立てて、
生コンを流し込みます。
これっぽっちの量なので、
配管してポンプ車で打ち込むわけにもいきません。
ネコ(手押し車のことを、なぜかネコとも呼ぶ)で
運んでくることも。
(猫みたいに狭い所に入っていけるからなのか、どうだか)
鉄筋の太さとかピッチとか、
既存躯体にアンカーで接続したりしなかったり、
機器用のアンカーボルトを埋め込んだり埋め込まなかったり。
角を面取りしたりしなかったり、
角が欠けないよう補強の形鋼を仕込んだり仕込まなかったり。
機器からのドレンを受けるための
排水溝を作り込んで目皿で受けることもあるし。
コンクリート強度にも一家言あったり。
突き詰めようとすると、
結構奥が深かったりします。
機械室に行った時、
その建物の機械基礎は、
どういう作りになっているのか、
どんな思想が反映されているのか、
思い巡らしてみるのも趣があります。
(「機械基礎を打つ」おわり)