チラーを取り替えるから。
メーカーも能力も変わるから、
機器本体寸法も変わる。
すると、つながるべき配管も
ある程度組み替えないと、
つながらない。
撤去材。
中は……。
そんなに錆びているわけではない。
別の撤去材。
ここも、そんなに錆びちゃいない。
大して傷んでいなくても、
こういう「もらい工事」は
どうしても生じてしまう。
基礎を新増設するとか、
防水を一部やり変えるとか、
電源ケーブルを新たに引いてくる、
その元となる開閉器盤を新設する、
などなど、
結構いろんな方向に波及する。
図面に「○○更新」
とだけ書いてあっても、
結構いろいろ必要になるものだ。
設計者は、
どこまで施工を意識した図面を作れるか。
永遠のテーマかも。
施工者と丁々発止渡り合えるだけのモノを持つのは
設計者として(本来は)当然のコトの筈なんだけれど、
費用の面からも、
調査にかける時間の面からも、
施工技術・知識の面からも、
太刀打ちできないことが、少なからずある。
というわけで、
この配管を切ったのも、
ワタクシではない。
施工者さんが、
切ってくださったのである。
モチを絵に描くのも、
それはそれで必要なのだけれども、
食える(そして、うまい)モチを実際に作るのは、
やっぱりとても重要なのだと思うのである。
(「配管切ってみたら」おわり)
技術的知識はもちろんですけど、想像力とか好奇心とかすごく大事な気がします。
おかげさまで、今月もその2つに効きました。ありがとうございます。
いつのまにやら、寒い季節がやってきました。
好奇心だけで今までやってきた気がします……。
つくづく、興味深い領域だと思っています。