上下左右前後、直径1.5m球体内くらい、
動かせるんじゃないか。
下手に餌を持って近づこうものなら、
予期せぬ位置から突っついてくる。
慣れてくれば問題ないけれども。
くちばしに歯がついていないから傷はつかないが、
最初「かぽっ」と食いつかれた時にはびっくり。
こんだけ視点が動いても、
酔ったりしないんだと感心したり。
生まれてこのかた、ずっとそうなんだから
とっくに慣れてるべ、と思い直したり。
そもそもそういう生物なんだから。
こんだけ群れて、
首がうにょうにょ動いているのを見ていて、
水族館の「チンアナゴ」を思い浮かべたよ。
何か、雰囲気似てた。
写真やテレビや動物園で見ていて
あらかた見知った生物のような気がしていたが、
いやいや、まだまだ知らない側面があったのだ。
万事、そんなモノかもしれない。
(「こいつらの頭の可動範囲ときたら」おわり)