2016年09月26日

屋内消火栓箱のオモテとウラ

よく、廊下なんかに設置されている、屋内消火栓箱。


消火栓が必要であるかどうかは
その建物の用途や規模、構造によってされ、
消防法施行令の第十一条に詳細が記されています。

防火対象物の用途区分については、
消防法施行令の『別表第一』というものが定められています。
これ、何かにつけて大事なものなんです。


ある建物をリノベーションして、
令別表第一における項別が異なる用途に変更する場合、
必要となる消火設備が変わってくることがあります。

何となく内外装をきれいにして大丈夫だなと思っていたら

「この施設には屋内消火栓が必要になります」

なんて言われると、追加で要する費用が跳ね上がります。
(スプリンクラーが必要になってくる場合も)



さて、今日のテーマは、屋内消火栓箱。


箱にある非常ボタンを押すと、
警報ベルが鳴るとともに、
消火栓ポンプが起動します。

この箱のフタを開け、
ホースを伸ばし、
消火栓弁を開くと、
消火水槽に貯めてある水が汲み上げられて
放水されます。


オモテ側は、こんな感じ。

oknisuksnnscjuku.JPG

普段、ほとんど気にも留めないけれども、
なんとなく記憶には残っているのでは。

箱の色や字体をどうするとか、
周囲をシールするとかしないとか、
下端を床(or巾木)からどのくらい上げるとか、
まあいろいろ検討事項があります。


消火栓箱には消火栓弁やホースが格納されていて
ある程度の厚みがあります。

壁のほうが厚い場合には、裏面はこんな感じで
すっきり平らに仕上がります。

oknisuksnnurgw.JPG

「すっきり」と言っても、
配管や警報ケーブルは繋がなくてはなりませんから、
消火管と電線管が見えます。


でも、大抵の壁厚(100mmとか150mm)よりも
消火栓箱の厚み(180mmとか230mmとか)のほうが
厚いもの。

そうすると、その部分が裏側に出っ張ってしまいます。


その壁が防火区画を形成している場合、
消火栓箱の開口部分が区画の欠落にならないように
注意する必要があります。
(「屋内消火栓箱のオモテとウラ」おわり)
posted by けろ at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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