『耐火二層管』を使用することも多いでしょう。
内管は塩ビ、外管は繊維モルタルの
二層管です。
濃い色のが、塩ビ管。
写真の写り加減で、金属光沢っぽく見えるかもしれませんが、
レッキとした塩ビ管なのです。
薄い色のが、繊維モルタル管。
この内側に塩ビ管を挿入して、二層管とします。
特徴については、
『耐火二層管協会』にて
詳細に説明されていますので、
ご参照下さい。
ホント、今の時代、
いろんな所にいろんな説明があって
便利ですよね。
この管、通称で
『トミジ管』
と呼ばれることもあります。
塩ビ管を、耐火材である石綿セメントで被覆すれば、
鋳鉄管なんかよりも安くて軽くて加工しやすくて
防火区画貫通も可能なんじゃないか、と
樽川富治さんが開発し、株式会社トーアトミジを創業し
「トミジ管」として製造販売したことから
一般名詞化していたようです。
昔は石綿セメントを使用してしましたが、
現在は石綿(=アスベスト)を含まない繊維モルタルを
被覆材としています。
だから、古い古い建物を解体する際、
「石綿二層管」が使用されているかどうか
注意が必要です。
株式会社トーアトミジは、2001年12月に倒産してしまったようですが、
現在でも他社製の耐火二層管が大活躍しています。
最近では、「ケイプラ」のほうが
通りの良い名前になっているかも
知れません。
せつびの管材は、
商品名と、
現場の通称名と、
国交省やJISなどで制定した名称と、
入り乱れて呼ばれるので
混乱する方も多いことと思います。
(例)
JIS → 硬質ポリ塩化ビニル管
現場 → 塩ビ管
商品名 → エスロン
(「耐火二層管の中身」おわり)