寿都町は、日本で初めて、地方自治体として
風力発電所を建設した町です。
『寿都町』の読み方がわからない、という方も
おられるでしょうか。
『すっつちょう』と読みます。
内浦湾と寿都湾の間、わずか20kmほど。
南北の低地帯を、強い風が吹き抜ける場所です。
年間を通じて良好な風況であるため、
効果的に発電することができると期待されました。
でも、1989年に導入した、16.5kW×5基(計82.5kW)の風車では
思うような成果が得られず、失敗。
その後、失敗の反省を生かし、
また、専門家のコンサルティングを仰ぎ、
10年後の1999年に230kWの風車を導入。
2003年には、600kW×3基(計1,800kW)の『寿の都風力発電所』を、
2007年には、1,990kW×5基(計9,950kW)の『風太風力発電所』を建設。
町のマスコットキャラクター『風太』を冠した発電所の風車は、
羽根の直径71m、最大高99mとなる、
大形のものです。
遠景で見ると
訪れる機会がありましたら、
ぜひ行ってみてください。
道路沿いにあるので、
すぐ下まで行って、見上げることができます。
シュン、シュン、シュン……という
風車の回転音も聞くことができます。
当然ながら、マンホールの蓋には
『風太』と『風車』が
デザインされているのです。
風車が2枚羽根です。
最初に導入したのは、2枚羽根タイプだったんですね。
(「寿都町の風力発電所」おわり)
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