2016年08月22日

外界との接点は、換気フードだけではないのだ

建物の換気をする場合、
特に、グレードが高いわけじゃない建物で換気をする場合には、
「換気フード」が使用されることが多いことでしょう。


中小規模の事務所ビルとか、
高級以外のマンションとか、
学校とか。


でも、「換気フード」以外の給排気口を設けている建物だって、
少なくありません。


外壁のある場所で、
給排気をまとめて出し入れする場合には、
「ガラリ」を設けます。

ackcngrlgrl.JPG

青矢印の部分が、ガラリです。
(矢印のついていないガラリもあります)

大きめのガラリがいくつかまとまってついていると、
その内部には、
空調機械室や換気機械室があるんだろうと
想像できますね。
当たっているかどうかは、ともかくとして。


まとまった機械室を取る用途ではないけれども、
「換気フード」よりは工夫したい、
なんていう場合には、
建具に合せた小さめのガラリを設けることも
できます。

grlnmkundctgmer.JPG

換気フードよりはコストがかかりますが、
フードをズラッと並べるよりは、
すっきりした感じに見えるかも知れません。
(好みの問題とも言えますが)

この小さいガラリ、
別に使わなくても良いんです。
でも、このようにすべての建具に合せて
設けておけば、
テナントが入れ替わって、
換気方式が変わる場合なんかにも
対応可能です。

ちょっと換気を多めに取りたいんだ、という需要にも、
応えることができます。

建物のウチとソト、
空気を流通させる接点は、
「換気フード」だけではないのです。


細胞膜に埋め込まれたイオンチャンネルとしての
膜タンパク質のような、高機能な換気口があると、
建物ももっと高度化・高機能化するんでしょうが……。
現状では、工学がそこまで追いついていませんね。
(「外界との接点は、換気フードだけではないのだ」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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