そこには太くて丸いダクト。
ガラス面の結露や、
コールドドラフトを避けるため、
温風を吹き付けることができるように
なっているのだ。
もちょっと拡大してみると、
細長い鉄板を、螺旋状に巻きつけて作った
「スパイラルダクト」の形状がよく分かるであろう。
吹出口は、角型のノズルになっている。
この丸いダクトの端部は、
鉄板で塞がれている。
ホールやホテルの宴会場であれば、
このダクトは天井内に隠蔽されるのであろうが、
温室においてその必要は無かろう。
だいいち、
温室に天井板を設けようものなら、
天井内が湿気でカビてしまいそうである。
(「アトリウムの露出ダクト」おわり)