2016年07月28日

建築の『機械設備』とは

『建築』という大きなククリの中には、

1.意匠
2.構造
3.設備

という3つの領域が含まれます。


この中の『設備』という領域は更に、

(1)機械設備
(2)電気設備

という専門領域に分けることができます。


「機械」「電気」という区分けは
建築以外の様々な分野で使われるので、
それらと区別するために

・建築機械設備
・建築電気設備

という呼び方をする場合もあります。
2つの専門領域をまとめて、単に
「建築設備」という呼び方もします。



普段ワタクシが担当しているのは、
「建築機械設備」です。



「建築機械設備」という呼び方ではありますが、
機械の開発をしているわけではなく、
ボイラーとかエアコンとか、
ポンプとかファンとか、
配管とか配線とか、

すでにある「モノ」を組み合わせて
建物の機能を形作る、
というのが、主たる業務です。

普通に言う所の「機械」を部品として組み合わせて、
建物全体を1つの機械として構築する、
そんな感じ。



企画・計画するのが「機械設備設計」で、
実際につくり上げるのが「設備施工」です。

設計、施工それぞれの立場で、「設備屋さん」と
呼ばれます。



高度成長期に量産された新興住宅地で見られた、
すべて同じ建物が見渡す限り立ち並んでいる……
というような場合でもない限り、
「建物」というのは、すべて1品生産品。

1つ1つが、すべて違う「機械」であると
考えることができます。


ある程度の共通パターンがあるとは言え、
1品生産品だから、
建物ごとに全部違う「機械」。


そこが魅力的であったりするのです。



とある工場で。

「機械」を分解整備しているところを見せていただきました。


ベアリングがあったり、


blbarng.JPG



部品を分解・清掃していたり。

brstengn.JPG



建築機械設備の場合には、
ちゃんと動いているかどうか、たまに確認したり、
古くなったファンベルトを交換したり、
フィルターを洗浄したり、
モノによっては、ある程度分解整備したり。

やっぱり、いわゆる「機械」とは
少々異なる扱いになります。
(「建築の『機械設備』とは」おわり)
posted by けろ at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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