勾配にそって流れ、やがて落ちてきます。
落ちてくるのは良いのですが、
その先が駐車スペースだったり、
隣の敷地だったりすると、
困ったことになります。
そのため、
「この際、雪を落とさないぞ」
というために、こんなフェンスをつけるお宅もあります。
こうしておけば、隣に雪がドサッと落ちて、
ご近所トラブルになるのを避けることができます。
軒下の室外機は、別に屋根を設けて守っています。
ただ、これにも難点があります。
屋根から雪が落ちない、ってことは、
重たい雪が建物に乗っかったままだ、
ということでもあるんです。
家に、それだけの強度があるのかどうか?
平時に、
いきなり崩れてしまうことは少ないでしょう。
危ないのは、地震が起こった時。
建物にかかる地震動の力は、
重たいほど、大きくなる。
だから本当は、
雪なんか、乗せて置かないに限るのです。
熊本地震で倒壊した家屋も、
古い瓦屋根だったでしょ?
同じ揺れを受けていても、
重たい家ほど、強い地震力を受けてしまう。
で、倒壊してしまう。
最近は、軽い瓦もあります。
(FRP製とか、瓦と読んで良いのかどうか疑問もありますが)
古い家ほど、気をつけたほうが良いですね。
(「屋根から雪を落とさないぞ! の柵」おわり)
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