取り出してみた結果。
これが、コイルなんですけど。
脇の銅管をよく見てみると。
破裂しているのがわかります。(青矢印)
別の部分も。
寒い時期に、コイルに入っていた冷温水が凍ってしまって、
凍結膨張によりこの部分の配管をパンクさせてしまったんですね。
こうなると、大変です。
パンクしたところを探しだして、
全部溶接したりして穴を塞いで、
圧力試験をして大丈夫であることを確認しないと
使えなくなってしまいます。
いっそ、取り替えたほうが早いかも、というレベルの
破損状況になることも。
コイルが凍るのを防ぐためには、
・外気を生で導入しないで、室内還気と混合してプラスの温度に
してからコイルを通すようにする
・コイルに流れる流体を不凍液にして、凍ることがないようにする
・コイルに流れる流体が常にある一定速度以上で流れるようにして
凍らないようにする(流水は凍りにくいから)
など、いろいろな手立てがあります。
寒い地域の建物を設計する場合には、
「凍結する」ということを想定して
配慮することが必須です。
(「空調機コイルを凍らせたら大変だ」おわり)