屋根といったら三角。
今でももちろん三角屋根はあるけれども。
でもイマドキ、
屋根の雪を隣の土地に落としてしまうと
近隣トラブルの元。
そのため、
屋根の雪を落とさない
「無落雪屋根」が、
特に都市部の住宅地では採用されます。
そういう住宅の屋根には、
「スノーダクト」なるものが
設けられています。
赤い矢印の部分の溝が、「スノーダクト」
よく見ると、青い矢印の部分に、
黒い細いケーブルが見えます。
スノーダクト内が氷の塊になってしまわないように、
ヒーターを転がしてあるんです。
この手のヒーターは大抵、
自己温度制御型になっていて、
外気温が設定値以下になった時に発熱し、
一定温度以上には上がらないようになっています。
それでも、水モノにかかわる電気設備なので、
漏電ブレーカー回路にしておく必要がありますし、
夏の間はブレーカーを切っておく、
積雪期に入ったら、ブレーカーを入れる、
そういう運用をすると良いでしょう。
とっくに壊れていて、発熱しなくなっている……
なんていうことが発覚しにくいのが難点。
シーズン始め、
ちょこっと雪が積もった時に、
ちゃんと働いているかどうか、
目視できると良いですね。
たとえば、この写真のように、
隣の建物の屋上から……。
(「スノーダクト・レビュー」おわり)
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