換気などのために外壁に開口部を設けるのだけれども、
風雨が侵入しないように、
ルーバーがついているのですが。
ルーバーを密にするほど、
風雨の侵入量が減ります。
でもその分、有効開口面積が減るので、
同じ風量を出し入れするために
大きな面積のガラリが必要になってしまう。
ルーバーを疎にすれば、
風雨の侵入量は増えてしまうけれども、
有効開口面積が大きいので、
小さな面積のガラリで済む。
ガラリの目的に応じて、
どのくらいの有効開口面積が必要か、
開口率をどの程度にするか、
考えるわけで。
常時、大量の排気が排出されるガラリであれば、
そう簡単に風雨が侵入することも出来ないので、
開口率を大きく取って、
なるべく小さめのガラリで済ませるし、
多くの給気を取り入れるガラリであれば、
入気とともに雨滴も入りやすくなるので、
ガラリの内側にも排水できるような管を
設けたり、
邪魔板を設けたり、
ダクト接続口をなるべく上方にしたり、
屋内に雨滴が運ばれていかないような工夫を凝らすことになります。
通りがかった、ある施設のガラリ。
スッカスカやん。
向こう、見えとるで。
単なる通風口で、
何となくの視線カットができれば可だから、
こういうことになったのでは。
(「スッカスカのガラリ」おわり)