結構悩ましいものです。
建物内の換気を、『個別換気』を主体に計画すると、
外壁のあちこちに換気フードが出てくることになります。
外壁には、
タイルなどの外装材、
窓などの開口部、
バルコニー、屋外階段、看板があり、
建物の正面、側面、裏面というように、
「見せる側」「見せない側」があったりします。
そういうことを考慮して、
換気フードを配置する場合もあれば、
そんなコジャレた建物でもないから、
実用本位で特に気にせず本能のままに配置する場合も
あります。
このように、窓の芯に合わせて配置するのが最も多いのでは。
排煙窓の場合にも、窓芯を意識してみたり。
ポチポチした外装に、はめ込んであるような配置のところも
ありました。
湯沸器(たぶん……)の給排気トップとともに、
配置してあります。
梁を貫通させるのか、
梁下の壁を抜くのか、
階高・天井高との兼ね合いもあって
設備だけ、意匠だけでは決められない面もあります。
換気フードの形状、大きさ、色、出てくる方面に応じて、
見た目がどのようになるのか、ある程度想定しておくと
出来上がってから
「こんなにフードだらけ!?」
なんて、驚かなくて済みます。
立面図やパース、模型などにも落とし込んでおけると
より良いのでしょうが、
設計工程上、なかなか難しかったりします。
でもやっぱり、
描いておくべきものでしょう。
誰か、チャレンジしないかなぁ。
しかるべき部分に換気用ガラリを設けて、
中央式の換気にすれば、
これらの換気フードが出てこない建物に
することができます。
コストはかかってしまうのですが、
デザイン上のスッキリ度は向上します。
(「換気用フードを、どのように配置するか」おわり)