あまり見たことがない、
それが普通ですよね。
たとい瞳に映っていたとしても、
意識にのぼらない。
その存在を認識していない。
一般的には、そうだと思うのです。
建築に関係している人(たとえば建築家)は、どうでしょう。
やっぱり、
配管なんて、水道屋、設備屋の仕事だから、
あんまり見ないや。
見る必要も無いし。
そう仰る方も、おられるのでしょう。
そう仰らずに、きちっとご覧になる方もまた、
おられることでしょう。
いろいろ、人によって価値観が異なっていることは
重々承知した上で、敢えて申し上げます。
「配管も、見ようよ」
(トイレの床下ピットの中)
だってね、
配管(ケーブルも、ダクトも)って、
その建物の機能を形作るための
重要な要素の一つなんですよ。
形状や外観だって、重要だろうし、
もちろん基礎や構造だって、重要だろう。
それらが無くちゃ、そもそも建物が存在できない。
しかし、たとい建物が存在したとしても、
そこに配管やらケーブルが無かったとしたら、
本来意図された建物の機能を果たすことができないはず。
もちろん、配管もケーブルも無い、
そんな建物だってあります。
それは、その建物の機能上、それらが必要無いからです。
でも、そんな建物は決して多くはありません。
と言うわけで、
「配管も、見ようよ」
「見たって、わからないから」
→ 見ているうちに、ちょっとずつ何かがわかってくるかも。
見なくちゃ、わかるものもわかりゃしません。
わからないなら、わからないなりに、
楽しむ方法だってあります。
錆が好きだとか、
朽ち加減が好きだとか、
そんなご趣味の方も、いらっしゃいます。
http://kasakoblog.exblog.jp/24452591/
まあ、小難しいことはともかく、
見て、知って欲しいなぁ。
そんな気持ちで
「配管も、見ようよ」
建築家の方には、
「配管も、建築士の管轄範囲なんです。
知っていて損はないですよ」
(「配管も、見ようよ。」おわり)