2016年06月08日

給水管の保温カバーを見たことがあるか

給水管の保温カバー、
気にして見たことは
ありますか?


新築の建物だとあんまり見られないのですが、
古い建物の場合には、改修時の後付給水管が
目に留まる場合もありましょう。

給水管の中には、水は通っています。
ある程度暖かい季節であれば、
中を通る水は気温よりも冷たいもの。

そんなときは、
盛夏、冷たい麦茶の入ったガラスコップ表面に水滴がつくように、
給水管の表面には結露水がつきます。

そこから水が垂れて床が濡れるし、
湿気が常にあると金属が錆びるし、
カビも生えるし、
結露をさせておいて良いことは何もないので、
給水管には保温材を取り付けるのが一般的。

目的としては『防露材』なのですが、
いちいち呼び方を変えるのが面倒くさいので
『防露材』も『保冷材』もまとめて
『保温材』と呼ぶことが多いように思います。


断熱材としては、グラスウールなどの繊維系のほか、
ウレタンフォームとかポリスチレンフォームとか
発泡系のものがよく使われます。

rshtnkyusikncv1.JPG

直線部とか
曲がり(エルボ、と呼ぶ)とか
分岐(チーズ、と呼ぶ)とか、
それぞれの形に応じた成形品をはめ込んで、
テープで止める、という感じ。

適応する配管のサイズが
記してあります。

rshtnkyuusikncv2.JPG
3/4というのは、単位「インチ」です。
「ミリ」で言うなら「20mm」


この写真の場所では、
小便器直近には保温材を巻いていません。
だから、この部分は、結露しちゃいます。


何を巻くか、
どこまで巻くか、
何色にするか、

設計者や施工者の考え方(あるいは考え無しの度合い)や
好みが端的に出るところかも知れません。
(「給水管の保温カバーを見たことがあるか」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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