そういうお話を聞くことがあります。
「どわッと水を流すとさあ、
ゴボゴボゴボって音がして、
何か、流れ悪いの」
まあ、そんな感じで。
とある施設で、似たようなお話がありました。
で、現地に赴いた際に、下から見てみたのでした。
ちょうど、その下は天井を張っていない部分だったので
助かりました。
(水回りの下階って、天井が無いととっても助かったりします。
不具合があったり、改修設計をしたり、そんな際には。)
水色の外装の排水管。
上の階から、3本きれいに並んで
排水主管に接続されています。
でも、ちょっと待って。
この排水管、
通気管が接続されていませんよ。
下流を追いかけて行くと、
そっちのほうに
通気管が接続されていました。
どうやら、元々の排水主管を上流側に延長して、
排水の出るモノを増設したようです。
排水管は伸ばしたけれども、
通気管の始末を忘れていたのか、
ちょっとお金をケチった(数万円くらい……)か、
特に誰も何も思わなかったか、
経緯は不明ですが。
ぜんぜん違う部分の改修をするために
調査をしていたんですが、
ついでなので、ここに通気管を接続して
改善を図ることにいたしました。
排水主管ルートが、
改修に改修を重ねて
不自然に曲がりくねっていたりとか、
流れが悪くなる要因は他にもありそうなんですが、
現状よりはマシになればいいなぁと思っています。
そういえば、
通気管を接続することを
「通気を取る」っていう言い方をしているのに
気が付きました。
改めて考えると、
少し妙な言い回しかも知れません。
戸建て住宅とか、
マンションとか、
排水枝管にちゃんと通気を取らないことも
多いようです。
何故なんでしょうね。
大した費用がかかるわけでもなし、
通気ぐらい、取ってやればいいのに。
(「通気、取ってないよ」おわり)
【関連する記事】
ありがとうございます。
タンクにしても排水管にしても、
液体が中に入っていく時には
元々入っていた空気が邪魔になるので
その空気を逃がしてやる必要があります。
逆に、タンクや排水管から液体が流れ出て行くときには、
液体が無くなった後に空気がスムーズに入ってこないと、
ストローの上を指で押さえた時みたいに
中の液体がうまく流れなくなります。
『排水 通気管』などで検索すると、
解説画像付の記事がたくさん引っかかりますので
Paperさんにとって一番わかりやすいものを
選んで見てみて下さいませ。
便所でもどこでも、
排水管あるところには通気管も必要になります。
ぜひ、検索してみてください。
いろんな図で解説されていますので。
今日はまだ長いですので明日調べます。ありがとうございました。