2016年03月19日

免震継手を、何種類か

免震建物が建てられ始めてから、
だいぶ経ちます。

大震災以降、
その採用が増えていっているようにも感じます。

新築あり、
レトロフィットもあり、
基礎免震やら中間階免震やら、
バリエーションも豊かです。

「せつび」の配管などにも、
用途に応じて様々な免震継手が選択されます。


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これは、消火配管に使用した免震継手。
加圧供給で勾配など関係ありませんし、
常に充水されていますし、
衛生的である必要もありませんので、
こんな形で良いわけです。


hsknmnshntsgt.JPG
免震躯体から屋外へ抜ける排水管に
使用される継手。

上下左右にずれたり、
伸びたり縮んだり、
そういう変位にも追随しつつ、
普段は自然勾配による排水の流下が
スムーズでなくてはならない。

そういう目的に叶った形態の継手です。


irnnmnshntsgt.JPG
細い給水管などは、免震層を挟んで
『たわみ』をもたせたフレキシルブジョイントで
対応できます。

流れるモノが冷たくて、
結露の恐れがある配管は、
継手ごと保温してしまいます。

大きな地震動が来て、継手が大いに活躍すると、
保温材は取れたりズレたりしてしまいますが、
それは仕方がありません。
1つ1つ、補修することになります。

dnsnknnmnshnychu.JPG
電線管も、こんな感じで
地震動による変位に対応出来るだけの
余長を取っておきます。

勾配は関係ありませんし。


dctyumnshntsgt.JPG
ダクトの場合は、
こんな蛇腹のような継手。

サイズが大きくなると、
自重で下に沈んでしまうので、
バネ付の金具で吊り上げています。

蛇腹自体も、ワイヤーで補強されています。


mnshnsuchjugndrnkn.JPG
ドレン管などは、
このように免震ラインで切ってしまって、
間接排水で受けてしまっても良いでしょう。

黒い電力ケーブルは、
地球側の縦のケーブルラックから、
免震側の横のケーブルラックへ渡す際に、
上記の電線管と同様に
変位に追随可能な余長を取っています。


設計する際も、
施工する際も、
3次元方向の動きを考えながら
支障が無いようにと進めていくんですが、
いざ形が出来上がってみると

「あれっ??? これだと、ぶつからないかな?」

という場所が見つかって、
ダメ直しをすることも、
しばしば。

3次元CADで、
地震動シミュレーションまでしているのに、
なぜか見落としてしまっていたり、

吊金物や支持架台、内装仕上などが
微妙に干渉してしまったり、

なかなか一筋縄には行かないものです。


というわけで、
今回は、いろんな免震継手をご紹介してみました。
(「免震継手を、何種類か」おわり)
posted by けろ at 01:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ブログ拝見しました。設備にも地震の対策が施されているとは知りませんでした。
点検でただ見ているだけでしたので、これからはダクトの形など意識して見ていきたいと思います。
Posted by Paper at 2016年03月20日 14:42
今回ご紹介したのは、
免震構造の建物に設置されている
設備の継手関係です。

免震ではない建物には使われないモノなので、
見る機会はそんなに多くはないんだと思います。

もし見つけたら、
「この建物は免震構造なんだな」
と思っていただければ。
Posted by けろ at 2016年03月21日 23:55
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