衛生的でなくてはなりません。
だって、人の口に入るものなんですから。
よって、水槽が傷んでいないか、不具合がないか、
上下左右の『六面点検』ができるように
設置する必要があります。
現在新しく作る場合には、そうなんですが、
この規定が出来る前に作られたモノでは
そうなっていない場合があるわけで。
未だに、
・地下ピット内を受水槽として利用している
・水槽はあるけれども、六面点検はできない
という状態にある建物も、残存しているわけです。
調査で訪れた建物に、
こんな高架水槽がありました。
上部1mと、周囲60cmの点検スペースは
確保されているのですが、
下部60cmのスペースはありませんね。
これだと、底板に亀裂が入ってきて、汚れやら虫やら入ってきても
気づきにくかったりします。
年1回の内部清掃と、年2回の水質検査をしていて、
現状著しい問題は露呈していないので、
すぐにどうこう言うことでもないのでしょうが、
早めに更新するに越したことはありません。
ただ、決して安価な代物ではないので、
『問題が出ていないのに更新する』のが
躊躇われるのも、致し方なく。
現にこの施設では、未だこの状態。
「飲料水用」と記載されているタンクなのですけどね。
古い建物の場合、
設備の耐震性能も不足していることが多いものです。
設計用水平震度について記載されているかどうか、
記載値がいかほどであるか、
確認してみたら良いでしょう。
(「六面点検できない高架水槽」おわり)
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けろさんも設備管理系でお仕事されてますか?
色々な作業をしているので気になります。
さまざまな汚染が問題視されたために、
こんなルールが出来たようです。
ワタクシは、設備の設計を生業としております。
改修設計も多いので、結構いろいろと
調査に出向きます。
創ったり直したり調整したりといった、実務的スキルは全く無いのですけど。
私も写真と全く同じ水槽見たことある気がします。
見たことあるんですね、コレを。最近でしょうか。
とある……。目録でも特殊能力でもありませんが、
規模の大きな施設ですから、関わりのある方も少なくないことでしょう。
記事アップから5年以上が経過していますが、未だにそのままなんでしょうか。