藤子某氏の原作による某アニメの主人公、という方もおられるでしょうが、
「せつび」の世界では「ドラフト・チャンバー」ではないかと思います。
学校の理科室に行くとある、アレです。
覚えがありますでしょうか?
揮発性の有害化学物質を適切に排気するための装置ですので、
普通の換気のようにただ外壁から排気を出すようなことは
いたしません。
大抵は、最上部の屋上から大気へ放出するようにします。
そういう意味では、『どらちゃん』を設ける理科室(化学教室)などの室は、
事情が許すならば最上階に設けるのが適切です。
屋上部分は、こんな感じ。
防水改修がやりにくくならないよう、
防水立上げ+笠木的な細工は必要です。
高校の化学教室くらいなら、こんな感じで済みますが、
大学の実験室や研究所などであれば、
もう少し『有害物質除去』を強化する必要が出てくることでしょう。
理科室をどうしても最上階に配置できず、
排気ダクトを2〜3フロアにわたって
引き伸ばさざるを得ないこともありましょう。
その場合、せめて横引きが短くなるよう(できればまっすぐ直上に)
計画すると良いでしょう。
排気ダクトは、普通の『スパイラルダクト』ではダメです。
ある程度腐食に強い材質(高校程度なら、塩ビ管で十分)に
する必要があります。
ステンレスって、酸やアルカリの条件によっては容易く腐食して
しまいますので、用途を確認しておいたほうが無難です。
(「どらちゃん」おわり)