橋桁は、両岸の基礎の上に載せられている状態ですから、
水平方向の変位がある程度以上になると、
当然ながら落ちてしまうことになります。
橋が落ちることになると、
走行中の車両も大変なことになりますし、
下部に人や建物があると、そちらにも被害が及びます。
というわけで、落橋防止装置が取り付けられるように
なってきています。
古い橋桁にも順次取り付けられている様子が見受けられますが、
既存の状況によっては、
まず土台の補強から取り掛からなければならない事も少なくなく、
ちょちょいと出来るわけでもなさそうです。
橋だけじゃなくて、
天井面に設けた吹出口や照明、室内機パネルにワイヤーを付けておいて、
万一の際にも落下して利用者に怪我をさせることがないようにすることも
あります。
『特定天井』ということで、天井内装材の落下防止対策が図られるように
なってきています。
内装以外の部分にも工夫があると、より安全な空間を創ることができます。
コストも手間も増える……そこが一番のネックだったりします。
(「落ちないように・念のため」おわり)