この「ある方」、非常に努力家で能力も高く、
けれども、なぜか社会になじめない。
希望する職場に入ったのに、頑張り過ぎて、
また周囲と何かすれ違ってしまって、
辞めざるを得なくなって。
この本を見た時に、「これ、自分だ!」と
それまでの様々なシーンが蘇り、
いろんな疑問が氷解していった……
そんな本です。
『うちの火星人』平岡 禎之 著 光文社
(アフィリエイトは貼りませんので、ご興味のある方は
ご自分で検索下さいませ)
奥さんと4人の子どもたちが全員、発達障害。
そんなご主人の、家族愛にあふれた記録です。
ちょっと人とずれた感覚を「火星人だから」と納得し、
うまくやっていくための「取扱説明書」を、
結婚する娘さんとその配偶者となる方に渡したのだそうです。
何をもって「障害」と呼ぶべきであるのか、
「個性」と「障害」との境界はどこにあるのか、
わたしには良くわからない事ばかりではありますが、
世の中いろんな人がいるのは事実。
自分自身、
周囲の多くの方々とは少々ずれた「変わり者」であることは
承知しておりますし、
あるガイドラインに沿って判定するならば、
きっと何らかの「発達障害」を抱える身なのではないかと訝る身でもありますので、
(「ある方」と違って、ワタクシは「努力家」でも「能力が高く」も
ないのが残念ですが)
なかなか参考になる本でした。
発達障害にかかわらず、
人類一般の付き合い方に関して、
大変示唆に富む書籍であると思いました。
よろしければ、ご一読を。
(「火星人の取扱説明書」おわり)