見た目の問題、
費用の問題、
耐震性の問題、
冷暖房効率の問題……。
考えるべき事は、いろいろあるものです。
機器本体のみならず、
接続される冷媒配管とドレン配管、
電源と制御のケーブルもあるわけで。
ある施設(レストランです)では、
このように設置されていました。
天井カセット形4方向吹出タイプ。
本来は、四角いパネルが天井面とツラになって、
上部の本体部分は天井内に隠れるように設置する機種です。
この建物のように天井を貼らない場合には、
こうやって露出で取り付けるのも一つの手です。
本体は4点吊りなので、木組みの間に支持材を渡して、
そこから吊る形をとっています。
このタイプの室内機は、大きさの割には軽いんです。
かなりの部分が樹脂製になっているので。
本体を塗るか塗らないか、
パネルの色をどうするか(標準色は白ですが、ブラウンもある)、
吊り棒が長くなる場合には、振れ止めをどう取るか。
配管やケーブルの振り回し方法、支持方法、ルートにも
無頓着ではいられません。
天井内に隠れているならば、見えないので、
機能性だけ気をつければ良いのですが、
視界に入るからには、何らかの工夫がないと悪目立ちしてしまいます。
ここでは、冷媒管とケーブルとを共巻きにして、
外装材を黒く目立たなくしてあります。
木組みに沿わせて配置することにより、
目立たせないことと、配管支持とを両立させています。
(ドレン管は写っていないので、良くわかりません)
これらを操作するリモコンは、
そのへんの壁に適当についているのではなくて、
店舗スタッフの管理の範囲(バックヤードやレジ脇など)に
あるはずです。
(「エアコンの室内機を吊る」おわり)