主たる利用者動線、メインアプローチがある側が、オモテ。
施設管理者動線、搬出入動線、バックヤード側が、ウラ。
建物の裏側にまわってみると、
機械室や電気室があったり、キュービクルが置いてあったり、
それらに付随して冷温水発生機やら冷却塔やらガラリやらプルボックスやら
設備関係のモノが多数見られることも多いものです。
管理者用の駐車スペースや、ゴミ置場、
オイルタンクの存在を示す危険物看板の類、
配送車用のプラットフォームがあったり。
平面プランの参考になればと、建物の見学に行ったとしても、
バックヤードはあまりじっくり見ることが出来ないもの。
(そもそも、見せてもらえないかも知れません)
外回りから見てみて、そこに何があるのか、何がくるのが妥当か
考えてみるだけでも、参考になるのではないでしょうか。
利用者のために施設があるのですから、
利用者動線が重要であり、王様であり、お金をかけるべき所。
ただ、利用者が(意識せずとも)快適に利用できるための仕掛けは、
大抵の場合、裏側に用意されているもの。
その部分を想像できるかどうか。
リアリティのあるプランを作るためには、
必要な能力なんじゃないかと思っています。
(「オモテとウラ」おわり)