工事期間中、みんな出て行って誰も使用しない、
そんな現場であれば、片っ端から撤去して、
同じルートで新しい配管を通せば済みます。
でも、使用中・稼働中の建物だったら?
昼間は使用していますから、水が出なくちゃ困ります。
「このトイレは、現在工事中です。他のトイレをご使用下さい」と、
部分的に工事を進めることができれば良いのですが、
給水立管を更新するような場合には、「部分的」では済みません。
利用者がいなくなった夜間に、
一晩の工事で可能な範囲をつなぎ変えながら、
少しずつ更新していく……そういう手順にする必要があったりします。
そういう時、比較的短期間、仮つなぎをしながら進める場合には、
こんなモノを使ったりします。
青いのは、単なる配管継手で、
ピンクの楕円内が、仮つなぎをするための継手です。
商品名「ストラブカップリング」ですね。
グリップ力でつなぐだけなので、管軸方向に引張力が働くと
抜けやすいという代物です。
この現場では、上下にもバンドをつけて、
ねじボルトでつなぎ、
カップリングの弱点を補っています。
最終的には、全部ネジ接合またはフランジ接合になります。
管内の圧力変動や力のかかる方向を考慮して、
適切な位置に配管支持を取らないと、
スッポーンと抜けて周囲が水浸しになることがあります。
その後始末、大変なんですから。
(「使いながら配管改修する時に」おわり)