2015年10月07日

使いながら配管改修する時に

設備配管を改修する場合。

工事期間中、みんな出て行って誰も使用しない、
そんな現場であれば、片っ端から撤去して、
同じルートで新しい配管を通せば済みます。

でも、使用中・稼働中の建物だったら?


昼間は使用していますから、水が出なくちゃ困ります。

「このトイレは、現在工事中です。他のトイレをご使用下さい」と、
部分的に工事を進めることができれば良いのですが、
給水立管を更新するような場合には、「部分的」では済みません。

利用者がいなくなった夜間に、
一晩の工事で可能な範囲をつなぎ変えながら、
少しずつ更新していく……そういう手順にする必要があったりします。

そういう時、比較的短期間、仮つなぎをしながら進める場合には、
こんなモノを使ったりします。

とりあえずつなぐ.JPG
青いのは、単なる配管継手で、
ピンクの楕円内が、仮つなぎをするための継手です。
商品名「ストラブカップリング」ですね。

グリップ力でつなぐだけなので、管軸方向に引張力が働くと
抜けやすいという代物です。

この現場では、上下にもバンドをつけて、
ねじボルトでつなぎ、
カップリングの弱点を補っています。

最終的には、全部ネジ接合またはフランジ接合になります。


管内の圧力変動や力のかかる方向を考慮して、
適切な位置に配管支持を取らないと、
スッポーンと抜けて周囲が水浸しになることがあります。

その後始末、大変なんですから。
(「使いながら配管改修する時に」おわり)
posted by けろ at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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